数多くの生徒を見ていると、
小学生でも中学生でも
ノートの取り方が大きく異なる。
私は大きく分けて4つのパターンに
分けられると思っている。
- 板書をそのまま写すのではなく、解釈や自分なりのメモを加える生徒
- 板書を忠実に、そして必死に写す生徒
- 板書の内容を理解してなくても気にせず手だけ動かしている生徒
- 板書を写さない生徒
いわゆる優秀だと思う生徒は
1番のタイプである。
自分なりに図を書いてみたり、
メモを加えたみたりなど、
とにかく自分の頭を使って理解しようとしている。
この頭を使うというのが本当に大事で、
これができる生徒は、やはり賢い。
全体の10%くらいかなぁと思う。
次は、板書を忠実に写すタイプ。
全体の20%くらいかな。
真面目で、先生からは気に入られると思うけど、
トップ校に行けるレベルにはならない。
偏差値で言うと、60くらいまで。
自分の頭を使って工夫することは苦手なので、
初見問題とかが出ると、対応はできない。
でも、解いたことのある問題は得意。
そんな感じだ。
こういったタイプの生徒には、とにかく
良い解き方をたくさん教えて、
忠実に再現できるようにさせることが大事。
男子にはほとんどいなくて、女子には多い。
3番目の「板書の内容を理解してなくても気にせず手だけ動かしている生徒」は
おそらく最も割合が多く、
全体の60%くらいを占めると思う。
これは男女に関わらず、とにかく多い。
「わかっていないことがあると気持ち悪い〜」
とはならず、わからないことがあっても、気にしない。
また、分かりたい!というモチベーションがほぼない。
だから、板書をなんとなく写すんだけど、
全然意味がわからないまま手だけ動かすことができる。
これは、授業だけでなく自習でも同じ。
たとえば数学の問題を解いていて、
答えが(ア)なのに(ウ)と書いてしまっても、
途中式や解説を見ることはない。
ただ、(ア)と書いて終わり。
だから永遠に間違え続ける。
でも分かりたい!とならないし、
間違えていても気にならないので、写して終わり。
だから、このタイプの生徒には、
まずは分かりたい!と思わせないといけない。
先生は生徒に、
「答えは写しても意味はないよ。」
というレベル1から話していき、
少しずつ学力を伸ばして、本人のやる気をあげていく。
成長に時間がかかるタイプなので、
指導する側の労力が最もかかるタイプである。
絶対に、ご家庭の方々も大変だろうと思う。
そして、4番目の「板書を写さない生徒」が
10%くらいだろう。
まぁOKUNO塾ではまだ出会ったことがないけど、
他の集団塾の先生に話を聞くと、
席の後ろの方で、友達と話をしていたり、
トイレに篭ったまま30分くらい
帰ってこない生徒などがいるらしい。
(そんなに授業が嫌なら辞めればいいのに。。。)
特に大手塾の1番下のクラスは
授業が成立しないことも多々あるそうで、
(説教だけで毎回30分とか)
話を聞く限り、大変なんだなぁと思う。
以上のように、いくつかタイプがあるけど、
私個人としては、
みんな1番のタイプになってほしいと願っている。
やはり、
聞いた情報を、自分なりにインプットし、
自分なりにアウトプットすることが大事だと思う。
もちろん、急にそれができるようにはならないので、
まずは、忠実に写すことから始めてほしいけど、
だからと言っていつまでも
忠実に写すだけでは上位にはいけない。
自分なりに腹落ちできる形で
板書を写したり、メモを加えたりしてほしい。
それができれば、着実に学力は上がっていくと思う。