神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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「学力」と「段取り力」の相関

生徒たちを見ていて、

学力と段取り力には大きな相関があると

最近感じている。

 

 

そもそも「段取り力」とは何か?

まぁこれはあくまで私なりの解釈だが、

事前に準備をしたりして、

物事をスムーズに進める力のことだと捉えている。

 

先を見越す力、

と言い換えても良いかもしれない。

 

 

段取りが良い、とは

たとえば授業の開始10分前には教室に来たり、

小テストの勉強をしたりなど、

とにかく行動がスムーズに流れるようにすることである。

 

 

逆に段取りが悪い生徒は、

英語の授業が始まって、みんなが問題を解き始めたくらいで

ようやくカバンの中から英語の教材をガサガサと探し始めたりする。

しかも、こういう生徒はかなりの確率で忘れ物をしているんだよね。

 

 

授業が始まる前に、忘れ物を申告するのではなく、

授業が始まってから、カバンを探すので

忘れ物に気がつくのもだいぶ遅れてしまう。

 

そしてその後「先生〜テキスト忘れたんでコピーしてください」

と言われる。

 

 

慌てて、こちらもコピーを取ったりするので

授業を一旦中断しないといけなくなる。

 

 

こういう生徒は家でも、

今日弁当が必要なんだけど!とか言っているのかな。

親御さんたちは大変そうである。。。

 

 

さて、この段取り力について、

ふと先日感じたことがある。

 

 

それは小学生の算数の授業のこと。

小数の筆算を教えていたのだが、

段取りの良い生徒と、そうでない生徒で

そもそも筆算の書き方に大きな違いがあることがわかった。

 

 

実際にお見せするのがわかりやすいと思うので、

見比べてみてほしい。

 

 

段取りの良い生徒の筆算↓

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段取りの悪い生徒の筆算↓

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両者の違いは「+」を書く位置にある。

 

段取りの良い生徒は、

桁数を揃えるために、+をずいぶん左に書いているが、

段取りの悪い生徒は、+を何も意識せずに書いているから、

桁数がずれてしまい、点の位置がおかしくなっている。

 

 

こうして、後者は計算ミスを連発するのだ。

 

 

これを字が汚いからミスをするんだ!

と言うだけでは、生徒の学力は上がっていかない。

 

細かく分析すると、

これは先を見越しているかどうか?

が重要であるのだろう。

 

だから、計算ミスを減らすためにも、

先を見越した段取り力は高めないといけない。

 

小学校のうちからこういった練習をしないと、

中学で急にできるようになることはないだろう。

だから、早めに練習をしてほしいし、

とにかく細かく子どもたちの勉強をみてほしい。

 

気づくことはたくさんあるだろう。

 

 

伸び代のある小中学生くらいの勉強を

しっかりと見てあげれば、

学力は着実に上がっていくと思う。

 

 

逆に、ここで手を抜いてしまうと、

なかなか学力向上は難しくなってしまうだろう。