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その場しのぎの指導か?長期的なことを考えた指導か?

塾で指導をしていると、毎日のように悩むことがある。それは、目の前の生徒が問題を解けずに困っているときに、その場しのぎの指導をするか?長期的なことを考えて指導をするか?である。今は定期テスト期間なので、特にこういったことでよく悩む。

 

 

その場しのぎの指導とは、いったん理屈などは置いておいて、とりあえず覚えよう!と伝えるような指導である。たとえば3日後にテストがあるのに英語が全然できない生徒に接続詞whenを教えるのは無謀である。だからとりあえずwhenの例文だけを覚えさせたり、狙われそうなポイントだけを絞って指導する。

 

 

ただ、当然こういった指導はできるだけしたくない。でもしなきゃいけないのは、年度の途中で入ってきたりするからだ。年度の途中でも、テストが終わった直後とかならいいんだけど、テスト3週間前に入塾して、もういきなりテスト対策!みたいな場合は、本当に時間がない。だからその場しのぎの指導になってしまいがちである。

 

 

一方、時間がたくさんあればその分長期的な指導ができる。先ほど例に挙げた接続詞whenを考えると、まずそもそもwhenの説明の前に、接続詞とは何か?を説明したい。英語の前に日本語の品詞の説明だ。こういった本質的なところが理解できていれば、中学で習うその他の接続詞、ifやbecauseも理解しやすくなる。そしてこれは高校英語でももちろん出てくるので、高校の授業も理解しやすくなる。

 

 

こうやって、長期的なことを考えて指導するのがいわゆる「良い指導」だと思っている。だからできるだけその場しのぎではなく、このような指導をしたい。でもそのためには時間が必要だし、何より本当に生徒のことを考えているか?が重要だ。

 

 

私が見る限り、世の中には塾の先生も学校の先生も、その場しのぎの指導がめちゃくちゃ多い。「とりあえず覚えて!」と言うのはラクだけど、それって生徒のためになるのかな?もちろんテストまで時間がなくてしかたなくその場しのぎの指導をしているというならしょうがないけど、そうじゃないケースが多いと思うんだよね。1から説明するのがめんどくさいのか?教える側に知識がないのか?理由はわからないけど、生徒のことを考えると、時間がかかってもちゃんと説明してあげるべきだと思う。