先日の小学生の算数の授業では新しい単元を教えていたのだが、そこで1人の生徒だけが全然答えが合わずにつまづいていた。当塾では集団授業ではあるものの、できるだけ全員が問題を解けるようになって欲しいと思っているので、つまづいている生徒にはしっかりとフォローして教えるようにしている。
ということで、他の生徒には問題を解いてもらいつつ、私はその間違えが多い生徒の席まで行ってどんな計算式を書いているのか見てみた。すると見た瞬間に、間違えが多い理由がわかった。筆算がちゃんとわかっていないからだ。
たとえば10×1.25なら解ける。でも1.25×10と順番が逆になると途端に全ミスになってしまう。これが間違えが多い原因だった。
絵で書くとこんな感じ↓
で、そもそもこの筆算の書き方はあまり良くない。常に1番右の桁に揃えればどんな問題でも、どんな順番でも対応できると思うけど、点を揃える解き方(昔はこうやって教えたよね)はミスが起こりやすい。学校でこのやり方を教わったの?と聞いたら、くもんの先生に教わったと言っていた。
点を揃える方法それ自体はいいんだけど、この方法でやると起こりやすいミスについてもしっかりと教えないといけない。現にこの生徒は、小数×整数の順番になると全ミスしている。ここを分析してあげないと小学生のうちに算数ができない生徒が誕生してしまう。
生徒は何度も「点をそろえないとダメって言われたので」と言っていた。でもそれ以上のことは言われていないのだろうと思う。そりゃミスが起きるよね。という感じ。小学生の勉強って、中学高校大学での勉強の基礎になるのだから、ここがダメだと絶対その先で苦労する。
漢字の書き順とか、計算の工夫とか、英語のローマ字読みとか、こういったところは丁寧に教えないとダメ。素人が指導すべきではないと思う。そして変な癖がつかないようにちゃんと親もチェックしないといけないと思う。基礎って本当に大事だよね。